妊娠初期に多くの方が経験する「つわり」。
見ている側にとっても「何をすれば支えになるのか」「どう寄り添えばいいのか」と迷う時期ですよね。
実際、一人目の妊娠のときには十分に支えられなかったと感じ、後悔するパパも少なくありません。
ただ、経験を重ねる中で「寄り添い方の工夫」や「やってはいけないこと」に気づき、より良い支え方が見えてくることもあります。
この記事では、複数回の妊娠を支えた実体験をもとに、妻のつわりを支えるための心構えと具体的な支え方をまとめました。
これから父親になる方が筆者のような失敗を起こさず、妻にとって心強い存在になれるように、参考にしてください!
つわりとは?パパが知っておきたい基本

つわりは妊娠初期に起こることが多い症状ですが、その内容は非常に幅広く、人によって大きく異なります。
基本を理解しておくことで、妻の不調に対して適切な支え方を考えることができます。
- 匂いに過敏になり、普段は平気なにおいが強い不快感につながる
- 食べたいものや食べられるものが日によって変化する
- 強い眠気や倦怠感で日常生活が難しくなる
- 妊娠ごとに症状が異なり、同じ人でも毎回違ったつわりを経験することがある
一般的には妊娠5週ごろから始まり、8〜10週でピークを迎え、16週前後になると落ち着くケースが多いとされています。
ただし個人差が非常に大きく、出産まで続く人もいるため、固定観念を持たず柔軟に受け止める姿勢が必要です。
妻のつわり支え方とは?筆者が実体験から学んだこと

つわりを支える際に「絶対の正解」はありません。
しかし複数回の妊娠を通じて共通して役立ったとされる方法があります。
- そばにいて安心感を与える
- 妻が望むサポートに徹する
- とにかく寄り添って安心できる環境をつくる
- 慣れていない家事をやるなら妻の言う通りに!妻が休める環境をつくる
- 食べられる工夫を探す(例:つわり専用スープ)
そばにいて安心感を与える
つわりの期間中は「ひとりでいること」が強い不安につながる場合があります。
何か特別なことをしなくても、ただ隣に座っているだけで「安心する」と感じる妊婦さんは多いのです。
静かに同じ空間を共有することや、必要なときだけ会話に応じることも、支え方のひとつといえるでしょう。
妻が望むサポートに徹する
親切心からの行動が、逆に負担になることも少なくありません。
「体に良いと思って準備した食事が食べられなかった」「気を利かせたつもりの掃除が逆に邪魔だった」といったケースもあります。
そのため、サポートする際には必ず「今何をしてほしい?」と確認してから動くことが重要です。
とにかく寄り添って安心できる環境をつくる
最初の妊娠でのつわり(2回目以降もですが…)は、不安がいっぱい。
そのため、仕事でいそがしいパパもわかるのですがつわりのある約2カ月だけでも、家にいるときはしっかり寄り添って上げることが大切です。
筆者も妻に言われたのが、このことが多いのでしつこいくらいに心配してそばにいてあげてくださいね!
慣れていない家事をやるなら妻の言う通りに!妻が休める環境をつくる
つわりの時期に「完璧な家事」をパパが維持しようとすると、かえって疲労が積み重なります。
この時期は自分の思う完ぺきではなく、妻の言う通りに行動しましょう。
例えば…
- デリバリーやテイクアウトをしても良いから食器洗いを増やさない
- 掃除や洗濯はまとめて一気にやる
- 上の子がいるなら子どもの世話を頑張り過ぎず妻の指示をまつ
無理をせず、家庭全体を「持続可能なペース」で妻の指示通り回すことが、結果的に妻の支えになります。
家事が残っていたり中途半端だと、妻は結果的に休まりません。
休める環境をつくるためにも、言うとおりにやりましょう。
食べられる工夫を探す(つわり専用スープ)
「これなら食べられる」と感じられる料理が一品でもあると、つわりのつらさは大きく和らぎます。
例えば、顆粒だしをベースにお酢を加え、卵を溶いたスープなどは、さっぱりしていて比較的受け入れられやすいメニューとされています。
こうしたちょっとした工夫が、食べられないつらさを少しでもやわらげてくれるのです。
筆者が失敗して気づいた大事なポイント

支え方は試行錯誤の連続です。
多くの夫婦が「やってみたけど逆効果だった」という経験を経て、少しずつより良い方法を見つけていきます。
心配しすぎて共倒れになった
一人目のとき、私は常に妻の様子を気にしすぎてしまいました。
「大丈夫?」「今どう?」と何度も聞いたり、体調の変化を気にして過剰に行動したり。
その結果、精神的に疲れ果ててしまい、気づけば私自身も体調を崩していました。
妻を支えるはずが、一緒にダウンしてしまっては本末転倒ですよね。
「心配はするけど過度にならない」――このバランスが大切だと強く実感しました。
つわり=吐き気と思い込んで喧嘩になった
一人目のときは「つわり=吐き気」としか思っていませんでした。
だから「食べられないだけなら我慢できるのでは?」と軽く考えてしまい、妻を怒らせてしまったんです。
実際には、匂いがダメだったり、強い眠気があったり、感情的に不安定になることもあります。
そうした症状を理解できなかったことが、すれ違いや喧嘩の原因に……。
「つわりは人それぞれで幅が広い」という認識を持つことが、支えの第一歩だったと後から気づきました。
ちょっと良くなったと思ったら大丈夫だと思う
つわりは日によって体調は全く違います!
妊娠ごとに症状が違うことに気づかず失敗した
二人目、三人目と経験を重ねる中で感じたのは「同じ人でも妊娠ごとに症状が違う」ということです。
「前はこれが良かったから今回も同じで大丈夫」と思って行動しても、まったく効果がないどころか逆効果になることもありました。
毎回ゼロから向き合うつもりで、そのときそのときの妻の状態を見て支える…これが本当に大切なんです。
3人の子をもつ筆者が考えるパパ自身の心の持ち方

妻を支える上で忘れてはいけないのが、パパ自身のメンタルケアです。
「自分の健康を守ること」が、結果的に妻を支える力につながります。
自分のリフレッシュ時間をとる
支えることに集中しすぎると、気づかないうちに自分が疲れてしまいます。
でも「自分が楽しむ時間を持つなんて妻に悪いのでは?」と考えてしまいがちですよね。
実際には、少しリフレッシュしたほうが優しく接する余裕が生まれます。
短い時間でも趣味に触れたり、好きな音楽を聴いたりすることで気持ちが切り替わります。
休むこともサポートの一部と思えると気が楽になりますよ。
ストレスをため込まない
妊娠中の妻を支えるというのは、想像以上にプレッシャーのかかることです。
私も「しっかりしなきゃ」と肩に力が入りすぎて、かえってイライラしてしまったことがありました。
そんなときは、気持ちを外に出すのが効果的でした。
友人に話す、軽く運動する、散歩をする、どれも簡単ですが妻のつわりは忘れてしまいがち。
気分を大きく変えてくれるので、試してみましょう。
溜め込まずに外に出す習慣を持つことで、妻に対しても優しくなれるはずです。
同じ境遇のパパとつながる
「自分だけがこんなに悩んでいるのでは?」と思うと、余計に孤独感が強くなります。
でも、同じように悩んでいるパパはたくさんいるんですよね。
SNSやコミュニティで情報交換するだけでも、「みんな同じように悩んでるんだ」と思えて安心できます。
私自身、同じ立場のパパと話すことで気持ちがかなり楽になりました。
両親や義両親に頼る
「夫として自分が全部やらなきゃ」と思っていましたが、それは大きな勘違いでした。
両親や義両親に頼むことで、買い物や食事の用意などをサポートしてもらえれば、その分妻の負担も減りますし、私自身も余裕を持てます。
家族の協力は「頼るのは悪いこと」という考えを捨てることから始まります。
助けてもらうことは、むしろ家族を巻き込んで支える大切な方法なんですよね。
ネットで体験談を読む
孤独を感じたとき、ネットで他の人の体験談を読むのも支えになりました。
「こんな工夫をしているんだ」と参考になったり、「自分だけじゃなかったんだ」と安心できたり。
特に深夜に妻がつらそうにしているとき、自分も不安になって眠れないことも…。
そんなときにスマホで同じ境遇の人の声を読むと、「朝になればまた頑張れる」と思えました。
まとめ
妻のつわりを支える方法に、唯一の正解はありません。
しかし共通して大切なのは、
- そばにいることで安心感を与えること
- 妻の声に耳を傾けて望むサポートに徹すること
- 冷静さを保ち、長く支え続けられる姿勢を持つこと
の3つです。
「もっと完璧にやらなければ」と考える必要はありません。
支えようとする気持ちは必ず伝わり、それ自体が妻にとって大きな支えになります。
つわりの時期を夫婦で乗り越えた経験は、その後の絆を深める大切な時間となるでしょう!
プレパパは不安や悩みに押しつぶされてしまいそうなのは本当にわかるのですが、頑張っていきましょう!!!